わいわいがやがやしている教室にそろりと入ってきた担任、佐藤三春。ひょろりとしていて
背が高い。顔はホスト並みにかっこいい。そうすると、教室は一気に静かになる。佐藤に見惚れて。
「あ〜俺、先生とだったら猫でもいいかも・・・」
「だめだよ先生は僕の!!」
と、あちらこちらでひそひそ話が聞こえてくる。
「あ、今日の日直チクロね、よろしこ」
「は、はい!!」
「ち〜く〜ろ〜!!顔赤いぞ!!」
桜は思わずつっこみを入れる。大好きなチクロが他の者にとられてはたまるかと。
花音も爆発寸前だ。溺愛しているチクロをやはり他の者にとられてはたまるかと。
二人ともチクロの事が大好きなのだ。
「「チクロ!!俺達はお前の事が大好きだぞ!!!」」
「えぇ!?なにいきなり二人とも??」
「お〜お熱い事。佐藤先生はただチクロって呼んだだけなのにな」
「「佐藤先生は黙ってて!!」」
「ところでチクロ、日誌は持ってきたか?」
「あ、忘れてました・・・!!」
パパとママの事で考えていたチクロは自分が日直であることを忘れており、日誌も忘れていた。今すぐ職員室に取りに行かなくては。
「佐藤先生、僕今すぐ取りに行ってきます!」
少しぐずりながらチクロは言った。
「はぁ〜桜、花音、一緒に付いてってやれ」
佐藤は知っていた。チクロが可愛くて他の男子に狙われている事を。
もちろん自分も・・・?なんてね。
このままチクロを職員室まで1人でいかせたら絶対に襲われるに決まってる。
だから桜と花音を一緒に行かせることにしたのだ。
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